世界樹の迷宮探検記 RSSフィード

2007-01-30

[][][]さあ、冒険に出かけよう さあ、冒険に出かけよう - 世界樹の迷宮探検記 を含むブックマーク

表紙には探検記と銘打ってあるが、それは誤りだ。これは冒険記だ。以降、本文では冒険記と記す。さあ跳び越えたハードルの高さを上げよう。

彼等は一つの探検記を記した。コネクションと名づけられたエトリアの町の冒険者ギルドメンバー達。フィー、ジュリモックス、イン、リンクス、ユノー、ティオ、リュースイ、そしてアイテムや資金を裏で集め、メンバーの助けとなったコレクターズ。それぞれの役目を果たし、その名は町の人々の記憶に刻まれ、その英雄譚は語り継がれる。彼等は彼等の望んだ真実を目にし、その迷宮に隠された宝を手にし。いつしか迷宮へ足を向けることを止めた。幾人かはエトリアに腰を据え、長く平和な時を過ごし、幾人かはまた新しい場所へと旅立った。コネクションというギルドは一つの偉大な名前として残り。そしてその形は失われた。

彼等は新しい道の中で新しい可能性を見つける。それらは自分達を越えるのではないかという才能を感じさせた。それは、我が子である事があった。また宿屋で食事の席を共にした者である事もあった。気まぐれに教えを施した弟子の才能に驚く事があった。才能才能を引き寄せる。そして、エトリアに長く暮らしていた者も、遥か彼方の地へと旅立った者も、もはやこの世界から離れた者も、その才能を鍛えるべき場所をよく知っていた。彼等は、彼等の後継者の事を、母の跡を継ぎ金鹿の酒場を仕切る若女将に伝え、まだ嘴の黄色い彼等の秘蔵っ子を冒険者ギルドに叩き込んだ。勿論、若女将に伝えた言葉は「なっちゃいないから甘やかさないでくれ」といったような事だった。新たなコネクションは当人達だけが何も知らないまま、このようにギルドに集まる事となった。

レンジャーの母を持った青年は名をビシャスと言った。彼は冒険者ギルドに行くなり、片っ端から声をかけていく。「俺と迷宮の最深部まで行かないか」実戦の経験すらないような若造が面白い冗談を言う、といった顔ばかりだったが、彼が本気だと知っていた、彼と同じように実戦の経験など一度も無い連中だけが集まった。

「俺は、この迷宮地図を持っている」そう、コネクションの残した最も偉大な遺産を引き継いだのは、この若者だった。勿論、捨てるわけにもいかなかった地図を床下に隠しておいたのを勝手に引っ張りだして受け継いだのだが。当然母親はその事は知っていたが、根が冒険者気質の人間の事、「見つけたなら、やってもいいか」とそのままこの時まで放って置かれたのだった。

さあ、先達の駆け抜けた道を再び目指す者達がいる。君達はその行く末を見届けてもいいし、このまま立ち去ってもいい。どちらにしても彼等の冒険は今、あるいは今再び。始まったのだ。

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