世界樹の迷宮探検記 RSSフィード

2007-02-17

[][]原生林の探索 原生林の探索 - 世界樹の迷宮探検記 を含むブックマーク

金鹿亭で宴会があった翌日。その日、彼等は宿に宿に泊まり、夜明けから第二階層へと向かう予定だった。まず商店に向かい、スノードリフトの薄皮等を換金する。貴重な品であり、彼等にとっては思いがけない収入となった。とはいえ、新たな装備を購入するには、些か心許ない。彼等は6Fの様子を見ながら、資金を蓄える事が出来そうか検討する事にした。

「よし、こっからはさらに強力な相手が待ってるに違いねえ。FOEの気配はやたらとあったが、そいつらは当分相手にしねえで様子を見るぞ」

「そうだな、いきなり挑むのは危険だろう」

「他の敵の強さを見てからどうするか考えるべきだね」

「はい、私もそう思います」

「・・わかったわ」

彼等は迷宮入り口にある磁軸を使い、6Fに降りた。

「やはり、不思議なものだな」

「ま、考えてもわかんねえもんはわかんねえんだ、気にせず使わせてもらうさ」

6Fは第一階層とはまるで様子が違う。森の植生も全く異なっているようであり、緑以外の鮮やかな色があちこちで見られた。また、木々の高さもかなりあるようで、上方を見ても鬱蒼と茂る葉に覆われており、木漏れ日のような光があった第一階層に比べると、かなり薄暗かった。また、気温や湿度も高く、蒸し暑い程だった。彼等が辺りの様子を探っていると、木の上からスライム状の何かが落ちてきた。それらは自律的に動くようであり、彼等に襲い掛かろうとしていた。

「なんだこいつは」

「油断するな、全力で倒すぞ」

「はい」

アザーズステップからの力祓い、ヘッドボンテージ、ヘビーストライク、踏み袈裟。2体のスライムのうち、1体は動きを止めどろどろとした液体となり、あたりに広がった。しかし、もう一体がビシャスに飛び掛ってくる。力祓いが掛かっているにも関わらず強烈な一撃だった。

「くそっ、思った以上にタフで力もありやがる」

彼等はさらに攻撃を加え、もう一体にも止めを刺した。

「このどろどろしたのを持って帰るの?何か入れるものあったかな・・」

「こっちのは何も残ってないな」

彼等はさらに探索を進め、蜂や猿とも戦った。しかし余り戦利品は無く、宿代になるかどうかも怪しいところだった。

「こいつはきついな」

「この調子では、装備を新調するどころか、足が出そうですね」

「うーん、ここで資金を稼ぐっていうのは得策じゃないかもね」

辺りの様子を簡単に見て周った後、彼等は磁軸に戻りながら今後の予定を検討していた。地図を順番に見ていたゼルアが8Fの地図に目を留める。

「・・ここ、回復の泉があるわ」

「うん?8Fか、厳しいんじゃないか」

「しかし、ここで戦い続けるというのも厳しいです」

「多少無理してでも行ってみる価値はあるかも知れないね。なんと言ってもあの宿に泊まる宿代が浮くっていうは魅力的だしね」

「そういや8Fっていやあ、なんか姐さんが頼みごとがあるとか言ってたな」

「依頼か、珍しいな」

「ああ、迷宮の面倒事なんて最近はさっぱりねえからな」

「受けてみる価値はあると思います」

「無事成功すれば新しい装備も買えそうだしね」

「戻ったら、金鹿亭に話を聞きに行ってみるか」

全力で戦い続けた彼等はあっという間に体力を使い果たし、早々に地上に戻る事になった。

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